いやー先日、新しくソロ用の鉄板を買いまして、
それをじっくりシーズニングしてあげたら
いい感じに仕上がったという話をインスタグラムで紹介しましてね!
その様子を改めてブログにしようと思った次第で御座います。

ということで、本題はこちら↓↓↓

【極厚鉄板を本気でシーズニングしてみた】というお話です。

まずは『シーズニング』って何ぞや?というところから始めましょうか!
Q:シーズニングとは?
A:主に新品の鉄板やフライパン(スキレット含む)に行う、
油を焼き付けてコーティングする作業です。
これを行うことで、焦げない・錆びない・食材が美味しく焼ける
鉄板になります。

これやらないで使いだすと、焦げ付いて後処理が大変ですし、
簡単に錆びてしまってそれはもうとんでも無いことになります。
この錆びを取り除いても、焼いた食材が鉄臭いし、
眉間の皺も増えると…全く良いこと無しです。

そうならないようにする『シーズニング』ですが、
なにかメンドクサイ気がしてる方が多いと思います。
簡単!とか時短!とかの情報を配信してる方も少なく無いです。
ということは基本はメンドクサイ作業と思っておきましょう!

しかし、それでも折角手に入れた極厚鉄板を
一生使える相棒へと仕上げる作業ですから、
気合い入れて時間を取って向き合うことを強くお勧めします。

では始めましょう!!!

まずは普通に中性洗剤で洗います。
無駄に傷を付けないためにも、いつもの食器用スポンジを使います。
洗ったら火にかけて水分を飛ばします。
汚れを落とすのと、錆止めのワックス等を焼き切る目的があります。

そしてここから油と鉄板の対談が始まります。

この作業は煙が結構出ますので、
換気扇フルパワーかベランダ等の屋外がおススメです。
写真にもありますが、カセットコンロを使ったほうが
やりやすいということもあり、私は屋外派です。


これねーキッチン用の安全装置…。
いつもは便利な機能ですが、この作業の時だけは本当に困る機能なんです。

塗った油を煙が出るほど熱していくので、
途中で火力が下がられると上手くいかないんですよね…
火力が落ちたと思って火から外して戻るのを待つんですけど、
鉄板乗せたらまたシュンと弱火になります。
鉄板はかなり熱いからそれを感知してシュンとなります。

私の場合はユニフレームのUS-Dを使用してます。
これなら多少大きな鉄板をやっても輻射熱を気にしなくて良いからです。
今回はソロ用なので、そういった心配はしないで作業を進めます。

このシーズニング作業で一番多い失敗が「ムラになる」ということです。
ムラというのがイメージしにくいので、
失敗したかどうかの判断も実は難しいかもしれませんね…。
失敗に見えるのは見た目だけで、
使ってみると何も問題がないことが多いです。


作業としては油を垂らして薄くのばして、煙出しながら焼いていく。
鉄板の聲を、そして油の聲を聞きながら、火加減を調節します。
やんややんや言ってる時もあればダンマリ長考を取られたりします…
(そう思ってるだけ)
あまりモクモク煙が出るようであれば少し弱めます。
少しの煙は許容してください。
「うわっやばい」という煙は火が強すぎます。(←感覚すぎて伝わらない)

この繰り返しです。

失敗した状態は薄く伸ばした時の後のようなものが鉄板に焼き付いたり、
黒いところ元のグレーの部分が斑模様みたいになったりします。

原因は「油の量が多い」ことです。
次は「火力が強すぎる」ことです。

「油を薄く塗る」←これどれくらいの感覚でいますか?
皆さんが思っている以上に薄く塗るのが成功への道です。
思っている以上に薄くってどれくらいか?←これが大事なポイント。

油垂らします。このくらいの鉄板だと数滴です。
それをクッキングペーパーで満遍なく塗り広げていきます。
ここで終わってしまうから失敗の可能性が残ってしまうのです。

「薄く塗る」

それはここから更に、新しいペーパーで拭くように余分な油を取ります。
のばした後が完全に見えなくなるくらい拭きます。
これが「薄く塗る」ということです。

どうですか?想像の上をいく薄さではありませんか?

この薄さを繰り返し塗ることでムラの無いきれいな鉄板が仕上がります。
スキレットはそこまで気にして薄くしなくても大丈夫です。


塗るのは『全体』です。裏側も横もきっちり塗りましょう。
裏面も?となる方もいらっしゃるかもしれませんが、
これは「錆止め」です。
錆びていい部分は1mmもありません。

本当は10回くらい繰り返したいんですけど、
極厚鉄板は冷ますのも結構大変なんです!
私は5回くらいで満足して終えました。
(そのくらいでも見た目は満足できます。)

鉄板を冷ますのも基本は放置です。
水を掛けてジュワ―は楽しいですがNGです。
そういう大きな温度差は鉄にも良くありません。

冷ます時間が本当に長いです。
鉄板が極厚なので尚更冷めない…
蓄熱性パネェなーとかツッコミながら気長に冷まします。
(私は10分くらい放置したら我慢できなくなり
濡れ布巾の上でジューっと冷まして早めました…。それでも結構時間かかります)

いい感じに黒くなって来たら…。
というか早く食材を焼きたいという気持ちが抑えきれなくなったら…。
(限界まで我慢して油のみを焼いて下さい)

食べる用では無く、鉄臭さを取り除くように野菜くずを焼きます。
香りが強いネギの青いところやショウガの皮が良いです。
キャベツ等でやってる人もいましたが、
極力焼いても食べられないところのほうが気持ちが抑えられます。
キャベツは普通に美味しそうに焼けてしまうので不向きです。

別に沢山焼くことは無いので、ショウガの皮部分2枚とかでOKです。
それを鉄板にこすりつけるようにグリグリしながら焼きます。
(インスタグラムで数秒の動画になってます。)
割と大量の野菜くずを炒めている画も紹介されていたりしますが、
そんなに必要は無いと思われます。

時間的にどれくらいというのが難しいですが、皮が焦げてきたら完了でいいと思います。

野菜の工程が終わりましたら、焼いた野菜くずは廃棄しまして、鉄板を冷まします。
完全にというより触れる程度までといった感じで大丈夫です。

冷めたら水洗いします。
基本的にシーズニング後は水洗いとし、極力洗剤は使わないようにしましょう。
年季の入った鉄板だと、洗剤で洗っても油膜が取れないと言われますが、
シーズニングしたばかりの鉄板に洗剤はやめておきましょう。
「しっかり油がなじんだ鉄板の油膜は頑固な油汚れと同じ。食器用の洗剤じゃ簡単には落ちないよ」
という人もいます。
もちろんこれも正解なので、そこまで気にすることもありませんが、
油膜は完全に均一に出来ているわけではないです。
たまたま薄い箇所が洗剤ではがれてしまうとそこから錆が発生する可能性があるので、
極力やめておきましょうとしてます。

実際に使用する際も高温で使用するので、衛生面も気にするほどでは無いと思います。

先程焼いた野菜が焦げ付いていることもあるので、
亀の子だわし等でゴシゴシします。
通常使用時も汚れはこびり付いているというより鉄板に乗っかっているという印象。
ヘラで力を入れてガリガリやるような感じにはなりません。
軽くこすれば落ちます。

洗い終わりましたら、再び火にかけて水分を飛ばします。
油膜が出来たとはいえ、水分は大敵です。
水分が飛んだら冷まして薄く油を塗っておきます。
サラダ油でもオリーブ油でもそんなに問題はありません。
使用頻度が多くない人は酸化しにくい油を使いましょう。
そういう人はオリーブ油のほうが良いです。
大事なのは塗ってから保管することを忘れないようにすることです。

書き忘れていましたが、シーズニング作業に使ったのはサラダ油です。この作業はオリーブ油は不向きです。
反対に長期保管はオリーブ油に利があり、サラダ油は不向きとなります。
これは乾性油不乾性油かという違いで、使うポイントが変わるということです。
オリーブ油は酸化しにくい分、油膜が作りにくい…
サラダ油は酸化しやすいので、結果傷みやすい…。
(厳密に言うとサラダ油が保管に不向きっていうほどでも無いです。
あくまでも長期保管の場合はという想定です。)

どうでしょう?

ビフォーアフターはこんなに違ってきます。
イイ感じに仕上がりました。

綺麗に真っ黒な鉄板に仕上がりました。
改めて新品の鉄板と並べるとその違いは一目瞭然ですね!

ということで、休日を使ったシーズニングで御座いました。
超絶簡潔に話すと
「新品状態の錆止め(ワックス等)を落としたからまた錆止め(油膜)しましょうね」
ということです。
特別「こうしてください!」という話では無くて、
鉄板を熱して油塗って冷ましてという普通の使い方の最初の1ページを切り取っただけです。

重要なことは「使って、洗って、油塗って」という工程をこれからもし続けて共に生きるということ。
(大げさな表現が好き)

ちなみにこの後は、握りたての柔らかめなおにぎりを『焼きおにぎり』にしてみました。
おにぎりが鉄板の上を滑る…踊る…。
しかも表面カリっと…中はもっちり(?)…。(←多分「ふっくら」)
網焼きだと結構難しい『焼きおにぎり』が簡単・綺麗・早いと三拍子揃って作れました。
おにぎりの側面を焼くのが簡単なのがいいですよ!
何度ひっくり返しても焦げ付かないですし!

<大きな声では言えないですけど、目玉焼きスルンもできちゃいました>
こうして『道具を使うという楽しみ』がまた一つ増えました。
この鉄板はきっと100年以上快適に使えるでしょうから、
孫の世代でも大活躍間違いなしですよ!

なんかムラになっちゃたな~と思っても、
使い続けると気にならなくなるくらい真っ黒なイイ鉄板になっていくので、
愛情を持って接してやってください。
食材は絶対に美味しく焼けるはずです。

やっぱ焼くならお肉…ステーキですよね!

最近は1本完結系のスパイスが沢山出ておりますが、
こういうスパイスは後掛けにしましょう。
掛けてから焼くとスパイスが焦げる率高いです。

ベースの塩コショウを軽く振って味をなじませてから焼いて、
好みの焼き加減で好みのスパイスを振る!

切った後にもう少し火を入れたい時は、断面を鉄板に押し付ける!
これがまた食欲をそそります…。

はい!!!ということで『シーズニングのお話』でした。
そこまで難しく考えてやる作業ではありませんが、
ボーっと鉄板を眺めている時間になるので、
何もやることが無い日にやりましょう。

そして完成したら肉買いましょ!
トモサンカクを塊で!
厚切り牛タンも良いです!
是非とも一緒に焼きおにぎりを作ってください!(ごま油で焼くと美味しいです。)
※ちなみにごま油は半乾性油の部類です。

鉄板が小さいので基本は一品入魂となります。
最高に仕上げてやりましょう


今回使った鉄板はベルモントの極厚鉄板「ミニ」です。(品番:BM-288)

コットンケース付きで取手についている四角い部分はデザインだけでなくヘラにもなる優れものです。
APORITO横浜でも取り扱いがありますので、気になった方は使ってみてください。

ご来店お待ちしております。
それと極厚鉄板料理のおススメ食材あれば教えてください。
インスタグラムへのコメント・DM大歓迎です。
どうぞ宜しくお願いいたします。


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